セガールTRPG

オプションルール集

草案第一稿

Steven Frederick Seagal TRPG Optional Rule Collection ver.1.0 2011.04.12

著者:カイゼルちくわ

 

 

ゲームマスター用選択ルール

※ゲームマスター(以下GM)用の選択ルールは、そのセッションで採用しているかどうかをプレイヤーへ伝える義務を特に持たない。ただし、プレイヤーキャラクター(以下PC)の判定や行動などに関連するものの場合、その場面にさしかかった時点で選択ルールを使用していることが明確に分かるようにすること。

 

●セガールポイント最終目標値の変更

 通常はシナリオ作成時に確定するセガールポイント最終目標値だが、プレイヤーのセガール愛やロールプレイの習熟度が計り兼ねる場合、「(追跡パートの終了時の全PCのセガールポイントの合計値)×3」に、シナリオ中に変動させてもよい。

 ただしこの場合、シナリオの各パートがほぼ同じボリュームであることが採用の前提となる。

 

●NPC(ノンプレイヤーキャラクター)の固定値の解除

 マスターは望むなら、一部のNPCの判定をダイスで行ってもよい。その場合、判定に使用する数値は、「(NPCの固定値)−7+2d6」となる。

 また、これによりNPCにもクリティカルやファンブル、幽霊NPCのボーナスなどといった、PCと同じ判定のルールが適用されうる。

 

●体力が0でも意外と動ける

 体力がゼロとなったNPCは通常即座に退場となるが、マスターは判断次第で体力がゼロになったNPCに関しても、最後の言葉を吐く、自爆スイッチを押そうとするなどといった行為のため、一時的に活動を許してもよい。

 ただし世の定めと言うべきか、たいていこういうことをした輩は無理をしたせいか、その後意識不明ではなく死亡となることを忘れてはならない。

 

●装備によるダメージの増加

 GMは裁量により、通常はすべからく1d6となる中ボス、最終ボスなどのNPCの攻撃のダメージを、優れた武器や装備の効果により、+1d6〜2d6するほか、あるいは装備次第でさらに拡大しても構わない(例:核、レーザー衛星など)。

 ただし、これらの武器は特に理由がなければ、NPCが倒された後、PCの手に渡ることも配慮せねばならない。

 

 

プレイヤー、ゲームマスター共用選択ルール

※共用の選択ルールは、事前にGMが採用決定を宣言する、あるいはプレイヤーとGMが話し合って採用を決定するほか、セッション中にそれに関係したシチュエーションが発生した段階で、プレイヤーからの要望があれば、マスターの裁量でその場で採用しても構わない。

 

●厨房では無敵

 セガールは厨房では負け知らずである。よって、PCが厨房で戦闘する場合、すべての能力値を2倍として扱う。

 ただしこのルールは、決戦パートに突入している場合はセガールがだれかが確定しており、なおかつセガール自身の判定はすべからく自動成功するため、意味をなさなくなる。このパートに入り、ほかのセガールではないことが確定したPCが厨房にいても、何の恩恵も得られない。

 

●武器の使用

 ルールに従うと、いかなる武器を使ったとしてもPCが相手に与えるダメージは1d6だが、武器の種類によってはダメージダイスが+1d6〜2d6されるようにしてもよい。具体的なダイスボーナス数は、マスターが決定する。

 なお、包丁や放水ホース、コルト・ガバメントなどの「セガール的な武器」を使用する場合、攻撃のたびにダメージに加え、プレイヤーの演出次第ではセガールポイント獲得判定を行わせてもよい。ただしこのルールが採用された場合、マスター側のNPCも武器によるダメージボーナスを適用してくるので、注意が必要である。

 

●骨を折る

 セガールの得意技は、複雑怪奇なセガール拳の動きにより、攻撃してきた相手の四肢を逆にからめ取り、骨を折ることである。

PCの行動順がザコ敵より早かった場合、「ほら、こいよ」と挑発する(この段階で挑発がセガール的だった場合、セガールポイントを獲得する)のみで行動を終えたPCにその挑発されたザコ敵が攻撃した場合、回避に成功すれば四肢をからめ取ったこととなり、そのまま骨を折ることが可能。セガールに骨を折られるととても痛いらしいので、この瞬間そのザコ敵の体力は0となる。この演出はとてもセガールなので、GMは問答無用でセガールポイント獲得判定を行わせること。

 場合によっては、PCによるザコ敵の尋問のシーンなどでも「骨を折る」演出があった場合、GM裁量により折れた骨の本数×d6のセガールポイントを得られてもよいが、多分2本ほど折れたあたりで敵は気絶し、情報が聞き出せなくなるのでオススメできない。

 なお、中ボス、最終ボスの場合、骨を折っても意外と頑張るので、体力が即座に0になったり、セガールポイントが得られるようなことはない。

 

●7年後に復活

 セガールは全身に銃弾を浴びようとも、7年後には一切の後遺症なしで完全に復活できることが映画『ハード・トゥ・キル』で証明されている。

 よってPCが死亡した場合、その場でほかのプレイヤーが承認するならば、「あれから、7年……」とだれかが言った瞬間にゲーム内で7年の時が過ぎ、そのPCは復活する。ただし大抵の場合、7年経つと物語は悪い方へ転がっているはずなので、GMは裁量でシナリオ難易度を増やしたり、ゲーム内の状況をすこぶる悪化させて構わない。

 

●幽霊PCのダイスの特殊ルール

 幽霊PCが応援のダイスを振った場合、以下のような特例が発生することにしてもよい。

 

・応援されるPCの判定の2d6ダイスのうち、片方が6だった場合、幽霊PCの応援ダイスの出目が6なら、その判定はクリティカル成功したことになる。

さらに追加でほかの幽霊PCが応援ダイスを振った場合、その判定にかかわるダイスのすべてを見て出目6のダイスが2つとなった段階で、その判定はクリティカルとなる。

 

・応援されるPCの判定の2d6が1ゾロ(ファンブル)だった場合、幽霊PCの応援ダイスの出目が1以外なら、その判定はファンブルではなくなり、通常の達成値を算出する。

もしこの応援ダイスの出目も1だった場合、さらに別の幽霊PCが応援のダイスを振り、結果その判定にかかわるダイスのすべてが出目1ではない状態になった段階で、その判定はファンブルではなくなる。

 

●ごんぶととアリナミンA

 セガールはこう見えても、疲れまんねん。よって体力を回復する手段が必要である。

 もしシナリオ中に即席カップうどん「ごんぶと」あるいは栄養ドリンク「アリナミンA」を摂取するチャンスがあった場合、それらを摂取したPCの体力は全快する。

 また、タイミングが決戦パートで、なおかつセガールであるPCがこれらを飲食した場合、次の攻撃で与えるダメージを2倍とする。ほかにもシチュエーション次第では、何らかの特殊な効果が得られるかも知れない(例:急に空くらいは生身で飛べるようになるなど)。

 

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