◆誘拐 -YUUKAI- パート
〜炎上、そして将軍と41歳の輪舞曲(ロンド)
砦に連行されたものの、やたら紳士的な将軍の計らいで、普通に夕食にもありつく一行(シータ除く)。
落ち着いたところで、この後の展開の再チェック会議が始まった。
ただ、この辺の展開はもっとも記憶に残っていない部分でもあるため、その会議はちょっと難航することとなる。
GM 「この後たしか、シータが基地にあるロボをムスカに見せられるんだよな……。パズーにもだっけ?」
将軍 「いえ、たしかシータだけですね」
ジャック 「で、呪文を思い出せ! って言われてたシータが、部屋で子供のころに聞いたおまじないを呟いたら飛行石からラピュタに向けて光が出て、その光に反応してロボが動き出して大騒ぎ……になる前に、パズーが追い出されるんですよね」
GM 「たしかムスカが、シータに『パズーの命が惜しければ協力しろ』と脅しをかけて……」
将軍 「そう、それでシータは自分の意志でムスカに協力することになった、とパズーに嘘を言って、ムスカが金貨を握らせてパズーを追い返す、と」
ジャック 「それで家に帰ってみるとドーラ一家がいて、40秒で支度しな! ってなるんだったかと」
GM 「あー、それで基地に向かってみたら、ロボが目覚めて暴れててさぁ大変と……。君たち、それだけ覚えているのになんでストーリーをそれに沿って進めないのかね?(汗)」
というワケで、ストーリーの骨子もだいたい分かったところで、ここからはロールプレイの時間である。
だが、ここでマスターの予想だにしない、恐るべきことが起こりつつあった。
しばらく沈黙を守っていた将軍が、目を離しているスキにいつの間にか壊れていたのである!(汗)
部車見 「それじゃあその辺のことがあって、多分ポルコの飛行機に許可が出されてそれに乗って帰るんじゃないかなぁ? 『将軍、彼女の身は大丈夫なんでしょうね?』」
将軍 「『さすがにアレも手荒なマネはせんだろう。仮にもワシの管轄下じゃからのぅ』」
部車見 「『本当かなぁ……帰る前に、あの子に会わせてよ!』」
将軍 「『ぬぅ、分かった。あの青二才に話してみるわい』と言ってからムスカのところに行って……『(ドンドン)ムスカー、お前のあんちゃんだよー』(笑)」
ポルコ 「ドリフかよ!?」
GM 「(きゅぴーんと何かに目覚めつつ)『本当かー? 本当にあんちゃんかー? 本当のあんちゃんだったら、飛行石がラピュタの場所を指す呪文を言えるはずですー』」
一同 「ムスカぁぁあああああ!?(汗)」
将軍 「え、えーと……『なんちゃら、ウル、えーと、なんたらーラピュター!』」
GM 「じゃあなんか将軍がなんちゃらラピュターと唱えたら、シータが持ってた飛行石からぴかーっと光が!!」
部車見 「ぇぇええええええ!? 将軍ー!?」
ポルコ 「『本当だ、本当のあんちゃんだー!!』(笑)」
セガールメモ バカあんちゃんとバカ弟
言わずもがな、『ドリフの大爆笑』でおなじみのバカ兄弟のコントの冒頭にある、お約束のシーンである。
漫画『ヘルシング』のオマケマンガに引用されるなど、今なお万能のネタとして愛されている。
だが残念ながら、もちろん『ラピュタ』にはそんなシーンはない。
部車見 「いやいやいや、さすがに将軍が知ってるわけないから呪文!(笑)」
将軍 「しゃーない、じゃあ普通にドアを開けましょう」
GM 「えー? 光らないのー?(←どうやら無理矢理話を進めようと企んだようだ)」
ジャック 「早いから! てゆーかいろいろ話違うから(笑)」(←お前が言うか)
GM/ムスカ 「『おや将軍、いかがなさいましたか?』」
将軍 「『んー、あの小僧が帰る前に心配だからと、娘に会わせろと言ってきてのぅ』」
部車見 「(後ろからひょっこり)『シーター、大丈夫かーい?』」
GM 「するとシータはうつむいてますね。で、ムスカがすたすたと歩いてきて、『少年。彼女は自分の意志で、私たちに協力してくれることになった。ここから先はとても危険なのだよ。あとは君たちより、軍に任せた方がいいと彼女も考え直したのだ』」
部車見 「『そ、そんなぁ!』」
ジャック 「(にゅっと湧いて出て)『まぁそういうこった! 残念だったな!』」
ポルコ 「本当に寝返ってやがる(笑)」
部車見 「『ほ、本当に彼女は安全なんだろうな!?』」
GM/ムスカ 「『もちろんだ。私が保証する(にっこり)』」
将軍 「『まぁ、ヤツがダメでもワシが保証してやるわい』」
ポルコ 「『……ガキよ。ここは退き時だぜ』」
部車見 「じゃあ、最後にシータと握手させてもらうんですが……何かシグナルを送ってくれますかね?」
GM 「シータはそうすると、ちょっと暗い表情でうつむいて……」
将軍 「そこで手を取ったら小手返しじゃないんですか?」
部車見 「ちょ、えぇえええええ!?(汗)」
GM 「あ、しまった! セガールの方すっかり忘れてた!!」
本当に一同、すっかり忘れていたから困ったものである(汗)。
部車見 「じゃ、じゃあそのまま空中へ巴投げだ!」
ジャック 「なんでここでいきなりセガールなんだよ!?(笑)」
ポルコ 「じゃあ投げられたシータを、うまくキャッチして立たせます」
GM 「そんな取ってつけたようなセガールにポイントなどやるものか!(笑)」
ジャック 「(慌ててシータに駆け寄り)『だ、大丈夫?(ぼそりと小さな声で)必ず助けにくるからね!』」
GM/シータ 「(同じく小声で)『ありがとう……!』」
一瞬セガールパワーで崩壊しかけた場面であったが、なんとかいい話になってまとまってくれたのであった(多分)。
GM 「で、そんな風にボソボソと話しているとムスカが、『何をしているというのかね!?』と(笑)」
部車見 「『あ、青二才さん! これが鉱山の挨拶なんですよ!』」
GM/ムスカ 「『ふむ? では挨拶が済んだならとっとと帰りたまえ!』」
部車見 「『……じゃあ、失礼します』」
ジャック 「(部車見たちに手をぶんぶん振りつつ)『じゃあなー!!』」
部車見 「って、この人さりげに残った!?(汗)とりあえず帰りますけど……『ポルコさん、あの子困ってたよ! 本心じゃないんだよ!』」
ポルコ 「『……いいことを教えてやろう。熱い気持ちってのはな、ここ一番って時まで取っとくもんだ』」
GM 「お、なんかジブリっぽいから1d6あげよう(笑)」
そんなこんなで、ポルコの飛行機で鉱山の自宅へと戻ることとなった部車見。
だが、家に戻ってみると、留守のはずの家には明かりが……。
部車見 「あれ!? じゃあ『(コンコン)すいませーん! ここ僕の家なんですけど……』」
ジャック 「(音速で割り込みつつ)『40秒で支度しな!!』」
GM 「早ぇってんだよボケェェ!! えーと、中ではドーラ一家が勝手に飯を食ってるんですよね確か」
部車見 「『あーーー!! 僕のメシぃぃぃ!!』」
ポルコ 「『……お前ら、賞金首のドーラ一家だな?』」
部車見 「『え、知り合い!? ばーさん、あんた誰!?』」
GM/ドーラ 「『豚か……さっきまではまぁよくも、あたしらのケツ追いかけてくれたもんだねぇ。坊主、あたしらは空賊だよ(ニヤリ)』」
部車見 「『ひ――――!?』(ガタガタ)」
ジャック 「(一家の息子になりきりつつ部車見を捕まえて)『ママァー! こいつ金貨持ってるよ!』」
GM/ドーラ 「『おやおや、そんな大層なもんを……砦で何があったってぇんだい?』」
ここで部車見はドーラ一味に事の顛末を話し、シータを助けに行きたいという願いを告げ、助けを求める。
無論、ドーラ一味はこの頼みに難色を示すが……。
ポルコ 「『まぁ待て、ドーラよ。今俺たちの利害は、一致している……手を組まないか?』」
GM/ドーラ 「『ふむ、そうだねぇ……娘っ子があっさり向こうに取られっちまったらねぇ。正直、豚の手も借りたいところさ』」
部車見 「『え、なに? どういうこと?』」
GM/ドーラ 「『つまりだ、あんたがその金貨に目がくらんで娘っ子を差し出したから、事態が最悪になっちまったってワケさ!』」
部車見 「!! ……(これまでとは打って変わってはっきりとした口調で)『違――――うッ!!』」
ポルコ 「『……ガキよ。お前は彼女を助けたいんだな?』」
部車見 「『もちろんだよ!』(力強い表情で)」
ポルコ 「『そういうことだ、ドーラよ』」
GM/ドーラ 「『……へっ。そこまで言い切るとなっちゃ、案外骨があるってことかねぇ……。40秒で支度しな!!』」
いきなり主役補正的なものに目覚めつつ、部車見とポルコは物語通り(……多分)、ドーラ一家の高速艇フラップターや、ポルコのレシプロ機で来た道を一転、再び砦へと向かう。
そんな一幕が展開していたころ、砦の方でも事件が起きようとしていた。
……しかも、物語とは関係ない方向で(汗)。
ジャック 「『なぁなぁ青二才、信じてくれよ〜! オレさ、こっから先の展開知ってるんだよ!』」
一同 「おぉぉぉぉぉい!?」
ポルコ 「ひどいわ、これはひどいわ〜(笑)」
GM 「(ぬぅ、ギャグとはいえTRPGではやってはならぬ領域に踏み込んできおった……)するとムスカ『ほう?』と眉を上げてますね」
ジャック 「『まずあのでっけぇ飛行船でゴーッと出てくんだけどさ! あ、その前にロボットだ! あんた女の子にロボット見せるんだ!』」
GM 「うむ、そう言ったんだね? するとムスカがピクッと反応して……『なぜそのことを知っているのかね?』」
ジャック 「『え? えーっと、オレはその……預言者みたいなものだからよ! 前に小人の国にも行ったもん、ほらほら!(『ガリバー旅行記』を取り出しつつ)』」
GM 「ほほぉぉぉぅ……(とても邪悪な笑顔)」
ジャック 「……ん?(汗)」
GM 「では、ムスカは中折れ式リボルバー銃をチャキッと構えまして……『まぁどうにしろ、私があの娘にロボットを見せたという機密を知っているというのは……不都合なことだ』」
将軍 「あ、消される(笑)」
ジャック 「『ひぃ!? い、いやオレあんたに協力するぜ? だってオレ、あんたの身に起こることも知ってんだもーん! 目が、目がぁって言って死んじまうんだぜー?』」
部車見 「……こりゃダメだ(笑)」
もはややっちまった的な展開で、ジャックの命はひそかに風前の灯!
しかし理性的なムスカさんの考えに従えば、むしろここまでワケが分からないことを言い出すとなれば、まともに相手にする必要性はない(むしろロボのことをなぜか知っている以上、その情報収集方法が分からない以上これ以上の接触はリスクが高い)と考えるのが順当、とGMは考え……。
GM/ムスカ 「(銃をしまいながら)『笑えん冗談だ。相手にしてられん』」
一同 「無視されたぁぁぁぁぁ!?」
ポルコ 「ムスカ優しい(笑)」
部車見 「いや、普通に考えてこれ病人にしか思えんだろ(笑)」
GM/ムスカ 「(手近の黒眼鏡の部下に)『地下牢に放り込んでおけ!』」
ジャック 「『ちょ、手荒にすんなよ! いてっ、いてッ!? いたぁぁぁい、やめてくださいぃぃぃぃ(泣)』」
GM 「うん、そこまで全力でジャック・ブラックっぽくダメな感じだと、やはり処刑せんな(笑)。ついでに2d6ポイントあげよう」
部車見 「……こいつがセガールだと、大変なことになるなぁ……」
ジャック 「いや、むしろ将軍の方が近いんじゃないかな?(笑)」
GM 「まぁ、地下牢に放り込んであとで適当に尋問のフリして撲殺しちゃえば、書類の手間も省けるしー(とてもさわやかな笑顔)」
ジャック 「ひぃぃぃぃぃぃ!?」
その後、ムスカは将軍に「間もなくラピュタの場所が明らかになる」と報告。独断専行が多いムスカを将軍は咎めるが、将軍はここでもあっさりと、ムスカの慇懃無礼な態度に丸め込まれてしまう(YOEEEEEEEEEE)。
そしてジャックが地下牢に入れられたのと同じころ、部屋に監禁されていたシータは「昔教わった呪文」を、つい口にしてしまうのであった……!
GM 「というワケで、シータの飛行石からは天空の一点を指し示す、まばゆい光が! そして同時に、地下に安置されていたロボットも動き出しますね」
ジャック 「『おおいなんの騒ぎだ!? こっから出してくれよー!!(ガンガンガン)』」
GM 「あ、そういや地下牢は安置所の近くだね(とても嬉しそうな笑顔)」
ジャック 「ひぃ!?」
GM 「するとドカーン!! と地下牢の壁をブチ破って、ロボが入り込んできますよ(笑)」
ポルコ 「こいつ、動くぞ!」(←『機動戦士ガンダム』)
将軍 「すごいエネルギーゲインだ! 通常の5倍以上はある!!」(←『機動戦士ガンダム』劇場版)
GM 「ロボ動き出すと、必ずだれかがそれ言うよね……(汗)。ちなみにVマニュアルとかないからね。で、城は暴れ出すロボによって、大炎上し始めるワケですな」
部車見 「(遠くからその様子を見て)『ポルコさん、あそこ! 城が燃えてる!』」
ポルコ 「『こりゃヤバいな。少年、突っ込むぞ!』」
将軍 「じゃあ将軍は、『えぇ〜い第一中隊はこちらに回せぇぇ!』などと指揮を執っていますね」
GM/ムスカ 「『将軍、ここは放棄して我々はゴリアテでラピュタへ』」
将軍 「『む、むむむぅぅぅ致し方ないのぉぉ。この責任は誰に押し付けようかのぉぉぉぉ!』」
部車見 「将軍ー!! いい味出してんなぁ〜」
GM 「将軍っぽいから2d6あげよう(笑)。で、爆心地にいるジャックはどうするの?」
ジャック 「ロボットに掴まったまま、『ぎゃひー!? かあちゃんごめんよぉぉ!!』とブン回されています(笑)」
部車見 「40過ぎのオヤジが……(笑)」
GM 「で、このロボってこの後どうなるんでしたっけ……?」
将軍 「シータを連れて行こうとするんですけど、たしかそこで……」
ジャック 「そう、ゴリアテの砲撃を受けてやられちゃうんですよ」
GM 「じゃあ、ジャックは砲撃に巻き込まれますね(キリッ)」
ポルコ 「入院だー!!(笑)」
ジャック 「大丈夫、想定済みです(笑)。砲撃で吹っ飛ばされて空中に放り出されます!」
41歳のデヴーが爆炎の中、宙を華麗に舞う傍らで、巨大飛行戦艦ゴリアテは飛行石の光を頼りに発進してしまう。
だがこの後はPCたちはちゃんと物語通り、ゴリアテからドーラ一家の力を借り、シータを奪い返すシーンへと突入する。ムスカの手を逃れ、艦内を逃げ回るシータと部車見が合流できそうという最後のシーンに突入するも……そこで救出・脱出に必要な敏捷判定の目標値は、なんと13!
部車見 「ぐっ、普通に判定するとかなりきつい!(汗)」(←敏捷5)
ジャック 「じゃあそこで、いつの間にかゴリアテに潜り込んでいたジャックがシータのところに湧いて出ます」
GM 「お前そっちにおったんかぁぁぁぁ!?(汗)」
ジャック 「で、『よう、俺こう見えても料理とか得意なんだよ! ほらここ、なんかガスコンロとかあるし』」
ポルコ 「いつの間にか厨房に迷い込んでいたんだ!(笑)」
ジャック 「10点ポイント払いまして、厨房にいたことにしました! で、そこから肩車して、艦の外にいる部車見の方にシータを出す!」
部車見 「で、飛行機に乗った私が手を伸ばしながら、『シィィータァァー!!』」
GM 「『パズーッ!!』…………ん? じゃなかった『部車見ぃぃー!!』」
将軍 「こんなシーンだったかなぁ〜?(笑)」
GM 「くっ、だがとてもラピュタっぽい! 部車見に2d6!」
達成値21で救出に成功した部車見。達成値の高さからオマケということで、ついでにシータにしがみついたジャック・ブラックの救出も成功したこととなった。
ヒロインとヒーローが「信じてた!」と抱き合う美しいシーンではあったが、そのあとジャックも「信じてた!」と部車見に抱き着き、台無しになったことだけはここに記しておきたい(でもなぜか2d6ずつ)。
GM 「だけど、飛行石は向こうにあるから、ラピュタの位置は彼らにしか分からないワケですな」
部車見 「『ドーラ、どうするの?』」
GM/ドーラ 「『あいつらにしか場所が分からないってぇなぁ、後をつけて先回りさせてもらおうじゃないさ!』」
シャック 「『とりあえずあの悪モンのダースベーダーとボバ・フェットをやっつけてやんねーとな! ん? するとシータはどこぞの姫様で……』」
GM 「はいはい、ジャック・ブラックが『スター・ウォーズ』ネタを言うのはそれっぽいから1d6やるから落ち着きなさい」
GM/ドーラ 「『無茶でもなんでも、行くしかないようだね!』」
ジャック 「大丈夫! このミレニアム・ファルコンは、音速の3倍は出る!」
一同 「えぇぇえええええええ!?」
セガールメモ ミレニアム・ファルコン号
映画『スター・ウォーズ』で、もっとも活躍する有名な宇宙船の名前。ハン・ソロ船長が所有する見た目はボロの輸送船だが、その異常な出力によりハイパードライブ時には光速の1.5倍のスピードを出すことも可能という、宇宙最速のモンスターマシンである。
ちなみに本来のドーラ一家の飛行船の名前は、タイガーモス号。中の食堂でシータが料理し、ドーラ一家のドラ息子たちがこぞって殺到する場面など、数々の名シーンの舞台になっていた。
ポルコ 「『俺のレシプロ機も整備されているからな。竜の巣くらい抜けてみせるさ。飛べない豚はただの豚だ』」
ジャック 「ジャックの目にはもう、その飛行機もX-WINGに見えてるんだろうなぁ(笑)」(←同じく『スター・ウォーズ』で活躍する宇宙戦闘機)
GM 「はい、もう1d6あげますから黙ってなさい君たち(汗)。というかもう、この中にセガールがいねぇ……(汗)」
部車見 「それじゃ厨房で料理とかしつつ、ゴリアテに追い付くまで交代で見張りとかですかね?(厨房に入ったので1d6)」
GM 「了解です。で、ゴリアテの方なんですが、青二才は超巨大竜巻・竜の巣に突っ込めとか無茶なことを言い出しますね」
将軍 「『いくらゴリアテが新型艦とはいえ、損傷を免れないのではないかね?』」
GM/ムスカ 「『しかし将軍は、ラピュタに眠る金銀財宝に興味をお持ちではないのですか?』」
将軍 「『ふむ、また痛いところを突くのぅ青二才が(ニヤニヤ)。致し方ないのぅ。危険手当倍増じゃー!! 金銀財宝じゃー!!』」(←将軍は原作では、ラピュタに着き次第金銀財宝に目がくらんだところをムスカに抹殺される)
ポルコ 「『この金塊で、地球の福祉がどれだけ充実すると……』」
GM 「いや、それ『逆シャア』だから!」(←『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』)
将軍 「それですと、最終的にはラピュタをラサあたりに落とさないと!!(笑)」
GM 「シャアは素直だからなぁー(笑)」
本来ならゴリアテに砲撃され、逃げ場がなくなった(しかも船外の物見用グライダーにシータとパズーを乗せた状態)タイガーモス号はやぶれかぶれで竜の巣に突っ込み、またゴリアテもラピュタを目指して竜の巣へと突入していくという展開なのだが、ここはみんな仲良く別方向から、ほぼ同時に竜の巣へと突入する。
GM 「では、竜の巣を無事に抜けられるかの判定をやりましょう。敏捷で目標値15!」
将軍 「ぬぅ……。英気を養うために厨房で料理しながら、『カミさんが生きていればこんなことでんでいいのにのー』などとボヤキつつ、そこに来た部下に指示を出します。(コロコロ)9が出たから大丈夫!」
ポルコ 「では、『こんなこともあろうかと』とスイッチを押すと、レシプロ機の後ろにジェットエンジンが出てきます(笑)。10点消費で切り抜け!」
ジャック 「ラーイトスピーーード!!(笑)」(←『スター・ウォーズ』のハイパードライブ)
GM 「なら判定するまでもないな。雷を避けるのも簡単だ(笑)」
部車見 「ではこちらは、エンジンが悲鳴を上げてる機関室に厨房で作ったスープを持ってって、機関部にぶっかけてギンギンにします。厨房パワーじゃー!!」
GM 「それを厨房パワーと言い張るんかい!」
部車見 「大丈夫、ちゃんと10点消費しますから(笑)」
GM 「ぬぅぅ、そうなるとなぜかちゃんとエンジンがギンギンになって危機を脱してしまう!? ではミレニアム・ファルコンも無事に抜けましたね……」
それぞれの乗り物が、風と稲妻荒れ狂う竜の巣を抜けた、その先には……。
いたるところに緑生い茂り、花咲き乱れる、天空に浮かぶ巨大な都市が壮麗にそびえ立っていた……!
ポルコ 「ここで主役があのセリフを言ってしめないとダメですよね?」
部車見 「『ラピュタは本当にあったんだ!』…………『やったぜオヤジィィィィィ!!』(打ち震えるガッツポーズで)」
GM 「ん!? ほんとにそういうシーンだったか!? 後半のセリフは必要なのか!?(汗)」
部車見 「そういうシーンなんです!(キリッ)」
GM 「ぬぅ、言い切られちゃ仕方がないから2d6あげよう。で、原作だとそれぞれ不時着して、ドーラ一家は軍に掴まってるんですよね」
ジャック 「で、シータとパズーも別の場所で気が付くけど、シータはムスカに連れて行かれちゃって……」
部車見 「で、将軍は金銀財宝を運び出すのに忙しいと(笑)」
将軍 「『財宝じゃーーー!!』(笑)」
ジャック 「で、『馬鹿どもにはちょうどいい目くらましだ』とかムスカに言われたあげく、ムスカがラピュタ王家の人間だと告白したあたりで、ラピュタの一部が崩れて将軍と部下はみんな落とされちゃうんですよね(笑)」
部車見 「というワケで、原作ではそうだけどこちらではどうなるか……と(笑)」
ここで「ラピュタに到着する」というシナリオキーが発動したため、強制的に誘拐パートは終了。
事態は一気に、最終局面へ向けて加速する。
GM 「では、君たちが気が付くと、いつの間にやらだれの側にもシータはいません(笑)。不時着して、ロボットに会ったあと、ムスカに出会ってそのまま拉致されてしまったのでしょう。というワケで、ここで誘拐パートが終了になります」
部車見 「あれ!? 娘いつ誘拐された!?」
GM 「シータです! 実は彼女こそが、セガールの娘なのです!!」
将軍 「な、なんだってー!?(笑)」
GM 「というワケで、ここでポイントを確認しましょう。一番高い人がセガールになります……
(確認)……ッ!? な、ん、だと……!?」
??? 「(大塚明夫声で)『……あの、青二才め……』」
ついにラピュタへたどり着き、シータを連れ去ったムスカを追って動き出すPC各員。
そしてその中に、決意を新たにしつつとある無敵の男が一人紛れていたことが……特務の青二才、最大の盲点にして致命傷となるのであった!
はたして、セガールは誰なのか?
そもそも、物語はほんとにこれで収拾がつくのか?
そもそも、これ本当に『ラピュタ』なのか?
数々の疑問と謎を抱えつつも、物語は最終章・決戦パートへ……!
※※※ なお、前のパートの最後でも触れた通り、第二話ではだれがセガールかを隠してリプレイは進んで参ります。
セッション中にはプレイヤーたちには、「以降、好きなタイミングでセガールは正体を現していい」と伝えており、プレイヤーたちはそれを生かさんと頑張っておりますので、その辺にもぜひご注目ください! ※※※