◆追跡 -TSUISEKI- パート 

〜襲来するテロリストどころじゃねぇぞこの野郎

 

 

 いよいよ開幕となったセッション。以降はPLたちは、襲い来る数々の困難を乗り越えつつ、セガール的な行動をすることで獲得できるセガールポイントを集め、それをシナリオ上設定された(非公開)規定値まで溜めることを第一目標として行動する。

 ……はずなのだが。

 

GM 「では、時間軸的には最初は某亀のシーンからスタートですな」

某亀 「了解です! (いきなりナレーション口調で)2011年某月某日、中東の某都市……

GM 「……ん?(汗)」

某亀 「まぁ某福●っぽいんですけど、普通に車や人が行きかう街のシーンが流れるワケですが」

イッチロー 「(携帯で話すJK風に)『屋台村いこ屋台村ー』」

イカ娘 「(上に同じ)『明太子、明太子ー』」

GM 「おいっ!?

某亀 「(さらに同じく)『えーそれ何マジでマジでありえないけーん』」

 

セガールメモ ●岡

 平成版ガ●ラ第一作は、福●に怪獣が襲来するところからスタートする。

というかすいません現地在住の方、悪気があるのはプレイヤーどもだけです(土下座)

 

GM 「だぁぁお前ら中東だって言ってんだろ!! セガールポイント2d6やるから黙れ!!(汗)

一同 「キター!!(笑)

 

 本来はセガール的な行動をすることでもらえるセガールポイントだが、困ったらこういう与え方もある(汗)。

 なお、文中では以降、セリフの末尾に(1d6)(2d6)などと表記が入るが、それはGMからセガールポイントを表示されたダイス数分与えられたという略文であることを、ここでご理解いただきたい。

 

イカ娘 「うむ、盛り上がってきた!(笑)」

某亀 「で、上空をなんかギャオ●っぽい鳥的なのがキャピー言いながら飛んでいくんですけど」

GM 「……ああ、分かるよ。分かっちゃう自分が嫌だ(汗)」

某亀 「それにボーンと火の玉が当たりまして、市内中央に落下するんですよ。で、同時に市内をドーンと大きな衝撃が襲いまして、報道ヘリのアナウンサーが『み、皆さんご覧ください! あの沖合の大きな影を!』」

イッチロー 「みんな逃げてぇぇぇぇ!!(汗)

某亀 「『あれは亀でしょうか? 亀型巨大怪獣です! 今防衛庁から通達がありまして、あの怪獣を以降は""と呼称するとのことです!』」

GM 「それじゃあ基地から発進した戦闘機とかが、攻撃に向かうよ(笑)」

某亀 「『い、今から攻撃が開始されるようです! ミサイルが放たれました! でも当たりません!』」

GM 「待てい!! そこはちゃんと判定なさい(笑)。そうだな……敏捷判定で、このシナリオの難易度が10なので、まぁ8出せばOK(ガ●ラにミサイルじゃなぁ……)」

イッチロー 「目標値低ッ!?

某亀 「(ダイスをコロコロ)成功! じゃあですね、怪獣がこういうポーズを取るワケですよ(おもむろに両手を前に出しつつ)」

キルゴア 「銃を構えるようなポーズを!?

某亀 「で、そのまま口からボワッ、ボワッと火の玉を」

イカ娘 「ポーズ意味ねぇぇぇ!!(笑)

GM 「分かった、ガバメントを構えたっぽい動きだったから1d6ポイントあげるから(汗)」

 

セガールメモ コルト・ガバメント

 映画の中ではどんな銃器の扱いにも熟練しているセガールだが、実生活でも銃器に関しては古典的名作のオートマチックハンドガン、コルト・ガバメントのコレクターであることで有名。作中でも多くの場面で使用しており、セガールの銃といえばコルト・ガバメントというイメージが強い。

 

GM 「じゃあその火の玉で、戦闘機はミサイルもろとも『な、なんだあれは、うわー!?と撃墜されていったよ(笑)」

某亀 「では、そんなこんなで大混乱になったところでシーンを切ります(笑)」

イカ娘 「……なるほど、中東で起こっている問題というのは紛争よりもむしろこちらだったのか(笑)

GM 「いや、違うからね!? シナリオ変えないでね!?(汗)えー……でもまぁ、世界中にこのニュースは駆け巡るよな。で、アメリカ大統領は緊急記者会見を開きまして」

イッチロー 「Yes, we can!! Yes, we can!!

GM 「まぁ、そんな感じの演説なんでしょうな(笑)。で、アメリカが極秘裏に開発していた最終兵器・電子戦特化型原子力空母パラク・オパマを投入することに……」

キルゴア 「……怪獣に電子戦って効くのかなぁ(汗)

某亀 「平成""は古代アトランティスの科学力で創られたらしいので、多分効くんですよ(笑)」

GM 「まぁ、戦いは先に投入した第一艦隊とかの仕事ということで、パラク・オパマは情報管制や現地復興支援、あるいは最初に説明した合衆国の威信も兼ねまして、志願兵やボランティアを乗せて投入されるワケですよ」

 

 結局紛争はどこへやら、中東へ怪獣退治に向かう話になってしまった。

 ……シナリオ導入がいきなりアドリブで変わることなんて、よくある話ですよNE♪

 

GM 「では何やらホットスタートになってしまいましたが、次は空母のシーンいきましょうか」

キルゴア 「イッチローは私の部下ということになるんですかね?」

イッチロー 「そうですね。『タイッチョー! あれニホンの怪獣アルネ、私ニホンに精通しているアルヨ!!』」

キルゴア 「その格好の設定で言いますか……(汗)」

イッチロー 「『オマエ何パン食べてるアルカ! それニホン違う!! これ食べるヨロシ』とチャパティを……」

GM 「どこが日本だ!(汗)

イッチロー 「味噌味アルヨー!!

某亀 「……まぁ、日本は味噌の香りがするらしいからなぁ……」

 

セガールメモ チャパティ

 ナンと同じく有名な、インド地方の家庭的なパン。

 間違っても日本食ではない。

 

イッチロー 「まぁ、飯のシーンということで、朝から納豆単体で食べておりますよ」

キルゴア 「『士気が高まっていて、実に良いことだ。我々はベトナムでは後れを取ったが、今度は負けんぞ!』」

イカ娘 「じゃあ、二人がそう食堂で話していると、食堂に用意されている食事を片っ端から食ってる●ンデックスさんみたいな白いのが(むしゃむしゃむしゃ)」

GM 「え、居るの!?(汗)」

キルゴア 「『おお、このような小さい子供まで志願して戦場に赴くとは!』」

イッチロー 「『予備役アルカ?』」

イカ娘 「『なんだお前たちは…………ゲソ』」

某亀 「無理矢理ゲソ付けた!?(笑)

イカ娘 「……イカ娘って一人称なんだっけ? 私? じゃあ、『私は人類を侵略しに来たイカ娘でゲソ!』」

イッチロー 「『中佐、あれニホン人アルヨ。ニホン人テレビでよくあんなワケ分からないこと言ってるアル』」

イカ娘 「……と、英語で言います」

某亀 「(おもむろにしゃがれた声で)I'm a sqirt girl.

GM 「だぁぁぁ!! あーもう分かった、お前1d6やるからしばらく黙れ(汗)

 

セガールメモ suirt girl

 意味? 説明できるか、そんなもん!!(汗)

 

イカ娘 「『とにかく、最初に会ったからお前らが最初の帰化植民でゲソ! 私を崇め奉るがいいでゲソ!』」

GM 「ちなみに、食堂の他の人たちもざわついていますけど……」

キルゴア 「『アメリカの敵だ!!』(笑)

イカ娘 「人が揃ってるなら、高いところに一生懸命登って……」

イッチロー 「衛生兵呼びますか? メディーック、メディーック!! ニホン人の病気の女の子がいるアルヨー!!

某亀 「(いきなり)『萌エー、萌エー!!

GM 「(つられて)も、『moe! moeeeeee!!

イカ娘 「それ、メディックが病気(笑)

キルゴア 「とりあえず高いところに登っているのは危ないので、娘に手を差し伸べます」

イカ娘 「じゃあ素直に降りようとして、もちろんそのままべしゃあっと落ちて……」

イッチロー 「ホントにメディーック!?(汗)」

キルゴア 「そこは受け止めて、小手返しで投げます!(2d6)」

一同 「何ィィィィイイイ!?

 

セガールメモ 小手返しで投げる

 小手返しとは合気道の技で、相手の手首を取り、そのまま相手の動きを利用して回して引き倒すようにし、崩し投げを決めるもの。場合によっては魔法のように、手首を軸に体が空中で一回転して投げられてしまうことさえある。

 セガール拳の返し技の中では亜種こそ多いが小手返しは基本技の一つであり、主にナイフなどを持って襲い掛かってきた相手の手をつかんでそのまま決めることが多い。

 

イカ娘 「な、投げられたでゲソォォォ!?

GM 「では、イカ娘はなぜか食堂というか、朝市の果物が並んでいる陳列机の上などを十数メートル吹っ飛ばされていきました」(←セガール映画でよくある光景)

キルゴア 「『これが、アメリカだ!!

イカ娘 「『あ、圧倒的でゲソ! ここは一時撤退でゲソ!!』と言って、海に逃げます(笑)」

キルゴア 「『よし、アメリカの勝利だ』(笑)」

イカ娘 「『覚えているでゲソ――――ッ!!』……で、海に落ちるところを空母の手すりっぽいところに触手を一本からめて、以降潜伏します」

GM 「………………(はっと我に返り)ええと、そろそろシナリオを進めてもいいかな?」

某亀 「ん? いいですよー!」

 

 もはやだれがGMなのかすら、分からなくなってきた。良いGMはマネしちゃいけません!

 それはさておき……。

 

GM 「では、その食堂なのだが、一人の女性科学者が朝食に同席している。……ぶっちゃけ、名前とか見た目とか決めてないんだが……」

イッチロー 「え、決めてないんですか(汗)」

GM 「仕方ないでしょ。このシナリオ、どーせギャグだしとさっき電車の中で詳細考えてきたんだから」

 

 返す返すも、良いGMはマネしてはいけない。

 

イカ娘 「(こっそり最近プレイしている『第二次スパ●ボZ』の解説書を読みつつ)じゃあ金髪メガネで、着物着てて、キツネのお面を頭につけてて……」

GM 「いや、それ『●パロボ』の女博士だよね?(汗)」

某亀 「専攻はアトランティスの研究ですよね?(キリッ)」

GM 「……いや、ロボット工学です(汗)。じゃあいいや、名前はトライア博士で」(←結局『スパロ●』の博士そのまま)

イッチロー 「『朝から大騒ぎアル。ってあれ、見慣れない人がいるアルね。もしもーし? あなた科学者アルカ?』」

GM/トライア 「『(なんとか我に返りつつ)え、ええ。民間の研究機関から、今回同行することになりました。トライアと申します、よろしく』」

イッチロー 「『オー! ワタシイッチロー・フクディマァアル。ワタシニホン人アルネ』(名刺を渡す)」

GM/トライア 「『そうですか…………』」(←可哀そうなものを見るような目で)

イッチロー 「……なんでこいつ、予備役入れたんだろう(笑)

イカ娘 「それはもう、軍はいつでも人手不足だから(笑)」

GM/トライア 「『私は人命救助のために協力することになりまして……まぁ、今は""対策の方が重要な気もしますけど……』」

イッチロー 「『""? それ、何アル?』」

キルゴア 「『……知らんのか。我々は""のために招集されたはずだが(汗)』」

某亀 「ああ、じゃあするとですね、空母の舳(へさき)の方からシュンシュンシュンと音が聞こえてきて、亀の甲羅が炎吹きながらゴーッと飛んで横切っていくワケですよ(笑)」

他一同 「ええええええええ!?(汗)

 

 いや、その、あれ……?

 

イカ娘 「来やがった!?(笑)じゃあその""に対抗して、同じくらいのサイズの大王イカがざっぱーんと海から現れて墨を吐きます!」

某亀 「ああ、なんか平成版にそんな宇宙からきたイカがいた! 多分!

GM 「……いたんだ……(汗)」

某亀 「じゃあこちらも水面にざっぱーんと降り立って、そのイカの触手をつかんで小手返しで投げます!(笑)」

イカ娘 「イカも学習してきたので、小手返しで投げられつつもそのまま水面に着地します!」

GM 「……ウン、マァフタリトモセガールッポイノデ、2d6アゲルヨ」

イッチロー 「人外がどんどんセガール化していく(笑)」

GM 「パラク・オパマは巻き起こる大波に襲われて、博士とかも『きゃああああ!?』とか抱き着いてきますよ」

イッチロー 「それは『大丈夫アルカ!?』と抱き寄せます!」

イカ娘 「で、そのまま裏投げで投げると(笑)」

イッチロー 「『大丈夫っ、アルッ、カァーッ!?』(投)

GM 「『きゃああああ!?っておい、本当に投げたのか!? じゃあ1d6やらざるを得ない(キリッ)」

イッチロー 「投げて飛んでくる墨から守るんですよ!(笑)」

キルゴア 「ではこちらは、その押し寄せる波を見て『サーフィンボードを持って来なくては!!と……」

イッチロー 「中佐ァァアアアア!?(汗)

イカ娘 「外洋でサーフィンとか、死ぬよ!?(笑)」

GM 「わ、分かった、中佐っぽいから特別に1d6……って何用意してんの君」

 

某亀 「(おもむろにiPhoneから『ワルキューレの騎行』を流す)

 

一同 「来たぁぁぁぁぁ!?

イッチロー 「そりゃもちろん、イカと""を倒すために中佐はヘリに乗って出撃するでしょう!(笑)中佐かっちょえええええ!!

GM 「そりゃもう1d6あげるしかないな……」

キルゴア 「ではとりあえず、ナパーム攻撃をしかけます(笑)

某亀 「じゃあナパーム攻撃に対して、こう(銃を構えるポーズ)して口からボゥッと(笑)。学習したからちゃんと引き金を引く動きも!(1d6)」

イカ娘 「飛んできた火の玉を合気道で投げる!!(1d6)」

イッチロー 「投げるなぁああああ!? それじゃ私はその辺に転がっていた鉄の棒で火の玉撃ち返して博士を守ります。『危ないっ!!』」

GM 「なんで撃ち返せるの!?

イッチロー 「私三割五分バッターなので!」(←イチロー違い)

 

セガールメモ その辺に転がっていた鉄の棒

 セガール映画では、なぜかその辺に棒状のものが転がっていることが多い。それを武器にして戦うのもまた、セガールの常套手段である。

 

某亀 「ならばイカに対抗して、亀型怪獣の手から刃っぽいものがニュッと生えまして、こういう動きを!(手首をぐねぐねと返しつつ拳法の構えをとる)

イカ娘 「ではナイフ戦を仕掛けられ、薄皮一枚ずつ切られて……」

某亀 「じゃあ最後に頭にこう、ざくっと突き立てるように!」

 

セガールメモ 手首をぐねぐねと返しつつ調理用ナイフ(包丁)を逆手で構える

 厨房で戦う場合の、セガール拳の構えの基本。中国拳法的な、気が高まりそうな動きを見せた後に、それは無かったことにしたかのような合気道っぽい構えを取る。手にナイフなどの武器を持っているなら、この場合逆手で持つことが基本。

 最終的には投げたり刺したりで、ナイフの類は相手の額や頭頂部にさっくり刺さることが多い。なお、強い敵が似たような構えを取ることがあるが、これはセガールの前では死亡フラグである。

 

GM 「落ち着けお前らぁあああ!! 全員3d6やるから黙れ! 黙れええええ!!(汗)そしてその曲も止めろ! 頼むから!!

イカ娘 「では巨大なイカは哀れ、なます切りにされて海の藻屑に……」

某亀 「巨大イカの亡骸は、持ち上げて近くの無人島にでもどすーんと刺してオーバーキルしておきましょう(笑)」

イカ娘 「ではガ●ラが帰った後に、イカ娘はその巨大イカに向かって『ちーん』……と(合掌)

GM 「ああ、その動きはかなりセガールっぽいから1d6あげるよ……」

某亀 「では、それを見届けたら悠々と本土の方へ飛んでいきます

GM 「って、え? 去ってくの!?(汗)

 

 もはや話が進む気配が見えなくなってしまったせいか、ここでやっとイッチローが動き出してくれた。

 

イッチロー 「こりゃ目撃したからには情報収集せんとな。""についての情報を検索してみよう」

GM 「では知力で、目標値はシナリオ難易度と同じ10

イッチロー 「(コロコロ)『見ーづーげーだぁー!!(成功)」

GM 「ではアレは、古代アトランティス時代に生み出されたとされる伝説の怪獣です(笑)」

某亀 「""をコントロールできるという、女性の存在がほのめかされているよ(笑)」

イッチロー 「……それは、KON●MIが日本を支配しているというのと同じくらい胡散臭い情報ですね(汗)」

キルゴア 「この情報を、艦長に提出しなくては!」

GM 「ん、艦長ですか。どんな人か決めてなかったが……」

某亀 「セガール繋がりで、ショーン・コネリーとか。それだとやられ役だけど、『レッドオクトーバー』的な(笑)」(←コネリーはアクションの指導をセガールに受けていた際に、手首を折られてしまったことがある)

GM 「(内心思いっきりギクリとしつつも平静を保って)あー、うん……じゃあコネリー中将ってことで。『それがあの怪獣の正体か……参考にしよう。我々は直接戦闘担当ではないが、下士官たちにも混乱がないように伝えて備えてくれたまえ』」

キルゴア 「『了解いたしました!』」

GM/コネリー 「『まぁ、万全のこの艦はいかなることがあろうとも難攻不落だがな……』」

イッチロー 「ああ、そういう自信フラグが必要なワケですね(笑)。『私たちの電子戦システムは完璧アルヨ!!

某亀 「ルパンだって盗むことはできないよ(笑)

 

セガールメモ 自信フラグ

 死亡フラグの一種。自信満々な偉い人がこれ見よがしにコレを立てると、たいていひどい目に合う。

 

イッチロー 「では、そろそろこの艦からも中東本土が見えてくるわけですね?」

キルゴア 「『ベトナム戦争のころと比べると、だいぶ変わってしまったな……』」

某亀 「いや、ここベトナムじゃないから(笑)

GM 「では、そろそろ中東某国の近海ということで……ではここで、それぞれのPCがどこにいるか、宣言してもらえますか?」

イッチロー 「私は……邪魔者扱いされて、うるせぇと厨房に押し込められて日本食を作っています」

GM 「厨房で料理されちゃ仕方ねぇ、1d6差し上げます!」

キルゴア 「では私は……厨房には立たれちゃったので(笑)、ヘリコプター格納庫で」

イッチロー 「そこ(イカ娘)は艦のへりにつかまってるんだっけ?」

イカ娘 「YES!」

某亀 「うーん……じゃあ、某国で公開録画が決まった『料理の鉄人』のキッチンスタジオに立ってるぅ!」

GM 「おい!?(汗)いや、これは多分ツッコんじゃいけないところなんだろうな……。1d6あげるからそこにいなさい」

某亀 「わーい!(笑)」

イカ娘 「キッチンに入れるサイズじゃねーだろ(笑)」

GM 「多分、人間サイズの着ぐるみになってるんだろう……(汗)」

某亀 「じゃあ『徹●の部屋』とかにも出演して、『本日のゲストは某亀型巨大怪獣さんです〜』『グォー、グォォー』と……」

GM 「あー、じゃあ徹子っぽいから1d6あげるよ。アテレコが大塚明夫だったんだろう」

某亀 「(大塚明夫声で)『私はアトランティスの生体兵器だ。一万と二千年前から』(以下略)

 

セガールメモ 大塚明夫声

 セガール映画でセガールの声を担当するのは、大抵は声優の大塚明夫氏である。『沈黙の戦艦』では玄田哲章氏が担当だったが、今や大塚明夫氏のイメージの方が定着していることだろう。ちなみにセガール本人の声は、さほど低音ではない。

 

イッチロー 「やけに平和なシーンが続きますねぇ〜」(←もはや何か大事なものが麻痺したらしい)

GM 「と、そこでですね!(くわっと気合を入れつつ)」

イッチロー 「む、敵か!? ……(ふと周囲のPCを見渡してみて)すでに敵しかいねぇじゃねーか!!(笑)

GM 「(さわやかに無視)ヘリコプター格納庫では、兵士数名が天井に向けてマシンガンなどを威嚇射撃して、『動くな!』と。艦内各所で銃声がしまして、全兵士の半数近くが味方に銃を突きつけます!」

キルゴア 「『な、何いっ!?』」

イッチロー 「『何するアルカ!』」

GM 「あ、厨房は大丈夫です(笑)」

キルゴア 「『く、クーデターか……!? この、赤の共●主義者どもがぁぁぁぁぁ!!』」(←違います)

GM 「すると格納庫の上の方から、カツン、カツン……と階段で靴音を立てつつ、『君の不運を呪いたまえ……』と、コネリー中将が降りてきます

イッチロー 「ぬぉぉぉぉ!?

某亀 「あー! 敵だったのか中将!

 

 だからいきなりやられ役扱いされて、もはや読まれたかとビックリしたんじゃないですか(汗)。

 

GM/コネリー 「『たった今からこの艦は、合衆国を離れ私個人の指揮下に入る……一切の抵抗は無駄だ、そのままおとなしくしているがいい』と、中将の直接の部下以外の兵士や民間人はみんな艦内のあちこちで監禁されます」

キルゴア 「なんとか隙を見つけて、逃げ出さなくては……」

イッチロー 「(厨房で銃声を聞き)『ん? 祝砲でも撃ったアルカ? そろーり、そろーり』」

GM 「すると一部の兵士がキルゴア中佐など味方の兵士に銃を向けて威嚇しつつ、彼らを連行しておりますよ。ちなみに博士も一緒です」

イッチロー 「『アイヤァー!?』と、とりあえず天井の通気ダクトを開けて入って、中から様子を伺います」

GM 「おお、セガールっぽいので1d6差し上げましょう(笑)……で、まぁここまでは問題ないのですが……(イカ娘と某亀の方を見つつ)」

イカ娘 「では、銃声が聞こえましたのでそろーりと甲板に顔を出しまして……」

GM 「すると、人間どもが仲間割れをしているようですが」

イカ娘 「『チャンスでゲソ!』とりあえず不意を突くタイミングを計って、様子を見ています」

GM 「で、スタジオのGさんは?」

某亀 「では、パラク・オパマ特設スタジオから、お昼休みのうきうきウォッチングをお届けしているワケですよ(キリッ)『髪切った?』などと言われつつ……」

イッチロー 「な、何事もなかったかのように……(汗)

GM 「いつの間にスタジオあることになったんだ、ここ!?(汗)そろそろさすがにセガールポイント10点使え!

 

 セガールポイントを10点使えば、シーンの出来事を都合のいいように書き換えることができる。この場合、「いつの間にか事件勃発直後の空母艦内にいたことにする」(上記の和訳)ということにしたワケである。

 ……すでにここまでで10点消費が必要そうな宣言が多々ありましたが、ぶっちゃけシナリオがまだ始まっていない段階でしたので、そこは見逃しております(汗)。

 

某亀 「OKOK、10点使います(笑)。すると反乱を起こした兵士がスタジオに入ってきて『あいつが""か、邪魔者は片付けろ!』と撃って""は倒れるんですけど……『(反逆兵がごろりと亀の甲羅を裏返す)抜け殻か……。中身を探せ!』(1d6)」

イッチロー 「抜け殻って、中身はどこへ!?

GM 「まぁ、そんなこんなで空母は信頼ある最高責任者だったはずのコネリー中将によって、まさかの占拠を受けてしまったワケですね。捕えられた人たちは、皆結託できないようある程度分散されて各部屋などに監禁されますよ」

イッチロー 「じゃあ、その中でダクト内を移動して、中佐のところへ……」

キルゴア 「監禁された部屋に、見張りはいますか?」

GM 「2名いますね。ちなみに同じ部屋に博士もおりますよ」

キルゴア 「……では、外したサングラスのつるから、何かナイフのようなとがったものが……(笑)(1d6)」

イカ娘 「いや、サングラスのつるからナイフって(笑)」

イッチロー 「ではその様子を上から見て、中佐に鼻水でも垂らして合図しますよ。『博士を助けろ!』と」

キルゴア 「では、周囲の部下に命じて組体操ピラミッドを作らせて、博士を上のダクトへ(笑)」

GM 「いや、それはさすがに見張りが襲い掛かってきますよ! 戦闘に入ります!」

イッチロー 「じゃあ私もその辺の棒とかを拾って、『こ、こんにゃろぉ〜〜〜!!とデタラメに殴り掛かりますよ! 従軍経験なんてありませんからね!(笑)」

イカ娘 「予備役なのに!?(汗)

 

 なし崩し的に、反逆者AとBとの戦闘に入るキルゴア中佐とイッチロー。しかしこの見張り二人、所詮は能力固定値9のザコ敵である。

 その辺の棒やサングラスナイフを使うことで、二人が見張りに与えるダメージは2d6としたため、キルゴア中佐はいきなり大事な武器であるはずのナイフをセガールのごとき動きで投げ(1d6)、見張りBを一撃(ダメージ10点)で瞬殺。

 しかしイッチローの方はなぜか2回の攻撃で、なぜか両方とも2d6で3点しかダメージを出せず、むしろ敵に突き飛ばされて「うひぃぃぃぃ!?」とジャッキー・チェンのごとく隣の部屋に転がっていく(ザコ敵の攻撃は1点ダメージで固定なので、倒されたワケではなく単なる演出)。

 だがこちらの見張りも、セガール拳の構えから掌底を繰り出した(1d6)中佐によって、逃げる間もなく倒されてしまった。

 

イッチロー 「よし、こいつら敵に見つからないようにタルにでも詰めておくアルヨ!」

キルゴア 「『これが、アメリカだ! これが勝利の匂いだ!』(笑)

イッチロー 「『というかコレ、何があったアルカ?』」

キルゴア 「『……コネリー中将が、我らが祖国を裏切ってしまったらしい』」

イッチロー 「『……(ちょっと考えて)あいつ、頭大丈夫?』」

キルゴア 「『駄目だと思う』(きっぱり)

イッチロー 「『じゃ、じゃあどうするアルカ!? やべぇよー!! 中佐、オレたち帰れないよー!! 俺従軍経験ねぇんだー!!』」

キルゴア 「『ならば、今から経験を積めばいい!』」

GM 「ん、その励まし方がセガールっぽかったので1d6差し上げましょう」

某亀 「……イッチロー、黒人青年?(笑)」

 

注:イッチローのプレイヤー(PL4)は、こういう映画によくいる(主に調子のいい黒人青年)三下のロールプレイが何よりも大好きな人なので、生暖かく見守ってあげてください。

 

GM 「この人、もうセガールやるつもりないな(笑)。とりあえずトライア博士が、『あなた方、お強いんですね……』と」

キルゴア 「『市民を守るのも、軍人の務めだ』」

GM/トライア 「『でも、このままコネリー中将がこの空母の機能を完全に掌握したら……世界中のコンピューターシステムにハッキングを仕掛けることができるようになって、大変なことになります』」

イッチロー 「『……それ、何ができるようになるアルカ?』」

GM/トライア 「『核戦争の勃発だろうが何だろうが、現代のコンピューター社会で出来ないことはないでしょう。電子欺瞞と光学ステルスによってこの艦の行方もくらまされ、米軍でも下手に手出しができなくなります』」

イッチロー 「……そりゃまずいな(汗)」

キルゴア 「まずは情報を……本国に通信を入れなくては」

GM 「それは通信なども統合している、システム管制室に行かなくてはいけませんね。ただし艦内の半数以上の兵士が、コネリー中将とともに反旗を翻しております」

キルゴア 「少なく見積もっても、1000人単位か?」

イッチロー 「10001……なんてセガールっぽい(笑)」

キルゴア 「まずは武器庫で武器を奪い返して、管制室で本国に連絡。その後、艦橋とかにいるコネリー中将をぶっ飛ばす! というプランですかね」

 

 だいたいの道筋と目的が見えてきたプレイヤー一同。しかしここで、トライア博士の処遇が問題となるが……?

 

イッチロー 「博士は安全なところにかくまっておかないと……」

GM/トライア 「『あの、私も気になることがありますので、中央のシステム管制室まで連れて行っていただけないでしょうか』」

イッチロー 「『何? そこに何かあるアルカ?』」

GM/トライア 「『私の心配し過ぎであればいいのですが……この艦には、大変なものが積んであるんです』」

イカ娘 「………………核か……」

イッチロー 「……カクカ……(ぼそり)知力高そうだな

某亀 「ああ、郭嘉じゃしょうがない(笑)」

 

セガールメモ 郭嘉

 『三国志』に登場する、曹操軍の有名な軍師。その目で見通せない展開はないとまで謳われた名軍師だが、不幸にも病で早死にしてしまったため、演義などで語られるような大きな功績はさほど残っていない。

 

GM 「では、博士を連れて進軍を開始するところで、追跡パートは終了となります」

 

 いよいよ動き出した、巨大な陰謀と世界の危機。

 4人のPCたちは、コネリー中将の野望を打ち砕くことができるのだろうか? 最新鋭空母に積まれている、大変なものとは?

 そして、この個性的すぎる(にも程がある)4人の中の、だれがセガールだというのか……? 

 

●追跡パート終了時の各員のセガールポイント

 

某亀 48

イカ娘 22

キルゴア 46

イッチロー 38

総計 154

 

某亀 「……さっき『いい●も!』やっちゃったから、10点下がってるんだよね」

一同 「うぉぉぉぉぉおおおい!?(汗)

 

 

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